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『ワンダー詐ショウケース』

アーティスト&詐称プレゼンテーション作品紹介

WsSCプロデュースアーティスト紹介


WsSC # 

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会場のランドマークと呼ぶにふさわしい存在と言えるs-mist。多くのディーラーが置き去りにする展示の重要性に10年以上前から着目し、作品を宝飾品の如く展示し続けている。
 飾り付回転台座に載せられた1/4スケールの大型美少女フィギュアの「あの美少女があられもない姿で現界している」感。
「本物」が置いてあるだけではその本当の輝きを(特に暗い照明しかない環境においては)表現しきれない事に、いち早く気づき、実践していたのである。
 製作するのは主に版権モノ、長年のキャリアに裏打ちされた「似せる」技術はお手の物である。また、その大型スケールを生かした髪の毛や装飾等のディテールの細やかさ、大胆に吹き重ねたパール・メタリック・染料系塗料による難易度の高い塗装技術は、その存在感とリアルさを前述の秀でた展示技術と相まって、ゆるぎない存在として確立している。
 肌露出の多い作品を多く手がけており、水着の光沢と肌の半光沢のコントラストがかもし出すエロチシズム、確かなデッサン能力に裏打ちされたメリハリの利いた肢体の流れ・ポージング、版権キャラで許されるボディラインや露出度によるエロチシズムのボーダーラインを、1/4という「存在感」で攻め続ける。1/4~1/6周辺の大型スケールに頑ななまでにこだわるその姿はまさに「正統派BOMEスケールの継承者」にふさわしい存在と言えるだろう。
 そして、近年作のオリジナルR18作品「濡れ透けJKえりな」で新境地を開拓し、持ち前のフロンティアスピリッツが健在であることを見せ付けてくれた。 さらに今回のR18でも、煌びやかな眼も眩む輝きを見せつけてくれるに違いない。

text by Masahiko Yoruno


東北芸術工科大学芸術学部美術科彫刻コ-ス卒。卒業制作は等身大ベルダンディー。
小学校高学年からプラモデルの魔改造を始めるも、中学高校と運動部のせいで中断。ガレージキットとの出会いは部活を引退した後。
さらに、初めてフィギュアを製作したのが20歳くらい。
美大の受験をするためにデッサンの勉強を始めたのが24歳を過ぎてからで、大学在学中は同級生に異端扱いされていた。
大学卒業後は原形師を生業とするも、実は彫刻家でもある。

Webサイト S-MISTブログ     Twitter s-mist

WsSC#詐称プレゼンテーション作品解説


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JKえりな

オリジナル

商品販売価格
イベント価格 \12,000円(制服Ver.)
                   \18,000円(水中ポンプVer.)

JKえりなを最初に見たときの感想は「やられた」の一言。
ほぼ同時期に同じ事を考え、形にして、WFに出してきたs-mistがいたのだ。
そして自分と同じ変態性を持つ彼に対し、親近感を抱かずにいられなかった。

s-mistの特徴といえば、その造形の「大きさ」だが、着目すべき点は大きさだけでは無い。
彼の作品に対するこだわりは、「全体のバランス」に尽きる。
全体のバランスが取れているからこそ、作品を巨大化しても人体として成立させることができる。
この技術をアナログで実現する事は、生中なことでは無い。
細部を彫り込み、均し、遠目に見てバランスを確認し、均し、彫り込む。
そんな作業を何千、何万と繰り返す。まさしく彫刻家だ。

「自分自身への戒めとしてもこの辺の造形には今後もこだわりたいと思っています。」と本人も語るとおり、さもすれば、自らのフェチシズムを表現するために細部の表現に固執し全体のバランスを横に置きがちであるが、全体のバランスが整っていてこそのエロス。それに加えて下着の模様やシワの表現でさらにエロく見せる。
色々なジャンルのフェチシズムが乱立する昨今、基本に忠実に全体で魅せる。これが造形の王道ではないだろうか。

話は変わるが、全高70cmを超える「1/2.5姉ヶ崎寧々」や「舟盛りセイバー」を作る際に、周りから色々と言われたそうだ。
「否定的な意見を言われたこともある。けれども、そんな意見を聞かなくて本当に良かった。聞いていたら本当に私の作品を好きだと思ってくれる人達と出会うことができなかったから。」と語る。
類は友を呼ぶ。私が引き寄せられたように。


あ、いつ頃からか、小銭が水中に沈んでいるのを見て笑いました。皆も小銭を入れて拝もう!w

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からのコメント


JKえりなの製作コンセプトは2つあります。濡れ透けにすることとお馬鹿なギミックを仕込むこと。

濡れ透け塗装
半透明の塗装をしたことは過去に何度もありましたが、肌の透け塗装に真面目に取り組んだことはありませんでした。
塗装方法は最初にマスキングして下着と空気溜まりをエアブラシで吹きマスキングテープを剥がしてから半透明の塗料を塗り重ねるだけ。さほど難しい事はしていませんが、空気溜まりの位置や半透明の塗料の濃さで見栄えが変わってしまいます。塗装する本人のセンスが問われるため難易度が高く感じられました。

お馬鹿なギミック
 水中ポンプを仕込むことは10年以上前からアイデアとしてありました。しかしながら、実行する機会がありませんでした。そんな時、オリジナルオンリーイベント(GWC)に参加するに当たってオリジナルの作品を製作する機会が訪れ、濡れ透けとギミックを同時に達成できるポーズを考え造形しました。
 普段は当日版権のアイテムゆえにNGな表現がありますが、オリジナルアイテムは表現の自由を最大限に引き出せます。売れる売れないは別にして、造形に自由がないと感じている方は、オリジナル作品を製作して造形の自由を謳歌して欲しいと思います。

 この度はワンダー詐ショウケースに選出して頂きありがとうございます。自称彫刻家ではありますが、美術展の入選履歴がない者にとって大変名誉なことであります。
堅苦しい挨拶はこれくらいにして、今後もお馬鹿で楽しいオリジナル作品を作り続けようと思います。困った事にオリジナル作品にしたいアイデアが20年分はあります。


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